“ごけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ゴケ
語句割合
後家68.8%
寡婦10.2%
苔5.5%
碁笥4.7%
未亡人3.1%
白首2.3%
淫賣0.8%
嬬婦0.8%
寡家0.8%
御家0.8%
御懸0.8%
未亡0.8%
蘚0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家の中には紛失物は無いらしく、天井裏からボロ片(きれ)に包んで、少しばかり纒まつた金の出て來たのも、後家(ごけ)らしいたしなみでした。
未だうら若い寡婦(ごけ)さんで——尤も僕よりは一つ方姉さんでしたが——健康そうな肉体を持った相当美しい女であったので
象牙の牌 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
これはたぶん複眼の多数のレンズの作用でちょうど光(ひか)り苔(ごけ)の場合と同じような反射をするせいと思われる。
からすうりの花と蛾 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
黙ったまま碁笥(ごけ)をとった泰軒は、やにわにそれを荒々しく振り立てた。無数の石の触れ合う音が騒然と部屋に流れる。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
今も歌ふは当初(そのむかし)露友(ろゆう)が未亡人(ごけ)なる荻江(おぎえ)のお幾が、かの朝倉での行違(ゆきちがい)を、老(おい)のすさびに聯(つら)ねた一節(ふし)、三下(さんさが)り、雨の日を二度の迎に唯だ往き返り那加屋好(なかやごのみ)の濡浴衣(ぬれゆかた)慥(たし)か模様は染違(そめちがえ)。
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「俺にだって嬶(かかあ)や子供はいるんだで」白首(ごけ)のことを話した漁夫が急に怒ったように云った。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
「……淫賣(ごけ)になんかしたくねえよ。」
防雪林 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
「淫賣(ごけ)でもしてるべよ。」
防雪林 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
彼が家督を相続した頃には、運のわるいお時はもう嬬婦(ごけ)になってしまって、まだ八つか九つの十吉を抱えて身の振り方にも迷っているのを、外記が救いの手をひろげて庇(かば)ってくれた。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
其内親分がある寡家(ごけ)に入り浸(びた)りになって、お広さんが其処に泣きわめきの幕を出したり、かかり子の亥之吉が盲唖学校を卒業して一本立になっても母親を構(かま)いつけなかったり
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
駿府(すんぷ)より連れ歸り打寄て種々(しゆ/″\)異見に及びしかど文藏は何時かな思ひ切(きる)樣子もなく假令(たとへ)不孝と云(いは)れ勘當受る共是非に及ばずと思ひ切て申ける故然(しから)ば忠兵衞も致し方なく然程(さるほど)に思ひ詰給(つめたま)ふ上は暫時私しへ御任(まか)せ有べし必ず思し召違(めしちが)ひ有て短氣(たんき)の事など爲給ふなと種々に諭(さとし)置きて忠兵衞は御家(ごけ)のおもせが機嫌を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
息子のことはさらさら御懸(ごけ)ねんなく、ひたすら御自身の御養生と、日々のおたのしみをもっぱらお努めありますように。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
亡き良人(つま)が親友の未亡(ごけ)人さまといふばかり、平常は與之助の好きて通ふをさへ苦々敷いひけるも、此度びのはからひの如何(いか)に説きてか我が手にさへ乘らざりしを鎭づめて
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
真円な池の大半がミズ蘚(ごけ)に埋れて水の形が新月形に残って居るから、鎌ヶ池と名づけたと云う人もあるが、昔鴨が沢山棲んで居たから鴨ヶ池と云ったのが訛転したのだとも云う。
女子霧ヶ峰登山記 (新字新仮名) / 島木赤彦(著)