“くわしつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
過失100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もつと便たよりよきはとしこそつたれ、大根だいこんく、屋根やねく、みづめばこめく、達者たつしやなればと、この老僕おやぢえらんだのが、おほいなる過失くわしつになつた。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
途中とちゆう事故じこがあつて、ちやく時間じかんめづらしく三十分程ぷんほどおくれたのを、宗助そうすけ過失くわしつでゞもあるかのやうに、待草臥まちくたびれた氣色けしきであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かれむねおさえつける一種いつしゆ壓迫あつぱくもとに、如何いかにせば、いま自分じぶんすくこと出來できるかといふ實際じつさい方法ほうはふのみをかんがへて、その壓迫あつぱく原因げんいんになつた自分じぶんつみ過失くわしつまつたこの結果けつくわからはなして仕舞しまつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)