“おちど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
落度50.8%
越度41.0%
虧處3.3%
失策1.6%
短處1.6%
過失1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分の落度おちどを訴えるように、相手がたぐる話の糸に引き出方れて、その話すところ訴えるところに、少しも包みかくしがないのです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其の上当家に越度おちどあらば寺社奉行の裁判を受けるでござろう、とは申すものゝ罪人ざいにんを作るも本意ほんいでない、何も言わずに此の儘お帰りなさるか
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
またわがこのことわりを陳べし處にては、祈り、神より離れしがゆゑに、祈れど虧處おちど補はれざりき 四〇—四二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
イヤ、今言つたのはく些細の例を取つたのだが、萬事がさうだ。どんな事でも皆失策おちどといつたら細君が背負ふんだぜ。
一家 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
またたとへば喜ぶ處女をとめが、その短處おちどの爲ならず、たゞ新婦はなよめの祝ひのために、ち、行き、踊りに加はるごとく 一〇三—一〇五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
しかしてたとへばしとやかなる淑女が、心におそるゝことなけれど、他人ひと過失おちどをたゞ聞くのみにてはぢらふごとく 三一—三三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)