“おもはく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
思惑46.2%
所思23.1%
處思15.4%
処思7.7%
理想7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浩一の遺骨が來て盛んな葬式が營まれた時は、母のお柳の思惑おもはくで、靜子は會葬することも許されなかつた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
あの長尻ながちりだから、さあ又還らない、さうして何か所思おもはくでも有つたんでせうよ、何だか知らないけれど、その晩に限つて無闇むやみとお酒をしひるんでさ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
此方こちら此通このとほりつまらぬ活計くらしをしてれば、御前おまへゑんにすがつてむこ助力たすけけもするかと他人樣ひとさま處思おもはく口惜くちをしく、我慢がまんではけれど交際つきあひだけは御身分ごみぶん相應さうおうつくして
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
大威張に出這入ではいりしても差つかへは無けれど、彼方あちらが立派にやつてゐるに、此方がこの通りつまらぬ活計くらしをしてゐれば、御前の縁にすがつてむこ助力たすけを受けもするかと他人様ひとさま処思おもはく口惜くちをしく
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一木内相の理想おもはく通りに女を拵へさせたら、どんな物が出来上るだらう。堅麺麭かたパンのやうな二宮宗に、ちよつぴり性慾をつまみ込んだ、まるでサンドヰツチのやうな女ができるに相違ない。