“活計”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くらし55.1%
たつき24.6%
かっけい8.7%
みすぎ4.3%
なりわい2.9%
ぐらし1.4%
くら1.4%
なりはひ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何しろ横に転がして使うびんなぞ見た事もないんだからね。……いいかい。それに活計くらしむきに余裕があるとなれば、またどうにもなる。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小路を行交ゆきか市人いちびともすべてわが知れりしよりは著しく足早になりぬ。活計たつきにせわしきにや、夜ごとに集う客の数も思いくらぶればいと少し。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「実に気の毒な事をしたもんだ。定めし転任先をさがす間活計かっけいに困ったろうと思ってね。今度逢ったらおおいに謝罪の意を表するつもりだ」
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
幸福さいはひ多かるべきかな舟の上の活計みすぎや、日に/\今朝の如くならんには我は櫓をとり舵を操りて、夕の霧、あしたの潮烟りが中に五十年の皮袋を埋め果てんかなと我知らず云ひ出づれば
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
もうはりさおは持って出ず、昼は人仕事の網のつくろい、合間には客を乗せて、にしきの浦遊覧の船をぐのが活計なりわい
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのまた中を合乗で乗切る心無し有難ありがたの君が代に、その日活計ぐらしの土地の者が摺附木マッチはこを張りながら、往来の花観る人をのみながめて遂にまことの花を観ずにしまうかと
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
賣喰うりぐひなし迂濶々々うか/\活計くらして居たりしが吉兵衞倩々つく/″\思ふ樣獨身成ば又元の出入の家々へ頼みても庖丁はうちやうさへ手にもつならば少しもこまらぬ我が身なれど此兒の有故家業かげふも出來ず此上居喰にする時は山を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たゞ/\牛馬の如く和尚の命に従ひて、此寺の活計なりはひ走使はしりづかひなぞを一心に引受け居り候ひし者。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)