“しょし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
書肆70.7%
庶子8.7%
処士4.3%
所思4.3%
処子2.2%
所司2.2%
諸氏2.2%
初志1.1%
諸史1.1%
諸司1.1%
諸士1.1%
諸子1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出版の都度々々書肆しょしから届けさしたという事で、伝来からいうと発行即時の初版であるが現品を見ると三、四輯までは初版らしくない。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
こう岸本は言って、もしもの場合には自分の庶子しょしとして届けても可いというようなことを節子に話した。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「まあせかせないで下さい」と七十郎は盃を取った、「私のような処士しょしは、なかなかこういう御馳走にはありつけませんからね、——一つ受けてくれますか」
一方には大勢の学生を教育し、又演説などして所思しょしを伝え、又一方には著書飜訳ほんやく随分ずいぶん忙しい事でしたが、れも所謂いわゆる万分一をつとめる気でしょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
主人はほとんど処子しょしのように、当惑そうな顔を赤めました。が、やっと寂しい微笑を洩すと、おずおず壁上の名画を見ながら、こう言葉を続けるのです。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
わたしはいつもっていたことですが、滝田たきたさんは、徳富蘇峰とくとみそほう三宅雄二郎みやけゆうじろう諸氏しょしからずっとくだって僕等ぼくらよりもっととしわかひとにまで原稿げんこうつうじて交渉こうしょうがあって、色々いろいろ作家さっか逸話いつわっていられるので
夏目先生と滝田さん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そして、義貞や君側の讒臣ざんしんを打つのが初志しょしでありますから、もし龍駕りゅうがを都へおかえしあるなら、よろこんで奉迎し、過去を問わず、大方の者は、本官本領にふくし、かつまた
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よく学問し、よく人と交わり、諸史しょしに通じて、弁論にやぶれたことがない。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おもむきにも似て。——さきの摂政ノ関白太政大臣から、左右の近衛このえノ大将、大納言、八座の公卿、七べんの高官、五位、六位の蔵人くろうど諸司しょしの宮人までが、むらがり寄って来たのである。
かめの水がおもてのほうへいっさんに流れだしていったため、それにおどろいた徳川家とくがわけ諸士しょしや、たまのむしろを水びたしにされてびあがった、れいの菊池半助きくちはんすけはなかけ卜斎ぼくさい、泣き虫の蛾次郎がじろう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
帝、孝孺の一族を収め、一人を収むるごとすなわち孝孺に示す。孝孺顧みず、すなわち之を殺す。孝孺の妻鄭氏ていし諸子しょしとは、皆経死けいしす。二女とらえられてわいを過ぐる時、あいともに橋より投じて死す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)