“おはなし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御話45.0%
御咄15.0%
御談話10.0%
物語10.0%
御噺5.0%
御話示5.0%
御談5.0%
法話5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さてお話し致しますのは、自分が魚釣うおつりたのしんでおりました頃、ある先輩からうけたまわりました御話おはなしです。徳川期もまだひどく末にならない時分の事でございます。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すぐころ福羽君に一寸ちょっと御目にかゝり、御咄おはなしきゝ候間、ちと/\三八在宿に候まゝ、御とまりがけにても御出待上候。万々拝顔のうへ申入候。めでたくかしく。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
私共が願ってあすこへ行っておもらい申した、それから事が起ったそうで、申訳もありません、今の貴嬢あなた御談話おはなしといいどうも私の考えでは、鮫ヶ橋は容易ならぬ処です。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたし、とても面白い物語おはなしを思ひ出したわ。あたし、良人うちのひとが埋められた時のことを思ひ出したの。だつて、あのひとは生きたままで埋められたのぢやなくつて……。なんて、を
成れ拙者は未熟みじゆくなれどもせがれの半四郎は古今の達人なりと御噺おはなし有しが其半四郎先生に今日御目おめかゝらんとはゆめさら存ぜざりしなり又其御身形おんみなりは如何なされし事やとひければ半四郎きゝて今も云通り某しは生質うまれつき容體なりふりには一向頓着とんぢやくせず人は容體みめより只心なり何國へ行にも此通り少しもかまはず只々蕩樂だうらくは酒を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
も言はざりしが漸々やう/\にして答るやう如何にも御噺おはなし申せし通り平川天神の裏門前うらもんまへにて其日のあかつき長庵にあひしに相違これ無ことに付其所は何處どこ迄も證據人に相立申べしさりながらふだつじの人殺しが長庵と言ふことの證據人には相立難あひたちがたしと言へば長助點頭うなづき夫は如何にも承知しようちいたしぬ只平川にて其朝まだき長庵にあひたると言ふことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
上人直接ぢき御話示おはなしあるべきよしなれば、衣服等失礼なきやう心得て出頭せよと、厳格おごそかに口上を演ぶるは弁舌自慢の圓珍とて、唐辛子をむざとたしなくらへる祟り鼻のさきにあらはれたる滑稽納所おどけなつしよ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
粗末そまつに致したる儀に聞えもわるく其の上世間へパツと露顯ろけん致しては奉公ほうこうも出來ぬ故彼是と心をいためながら今日まで待合まちあはせて居ましたが今日うけたまはればお前樣へ公儀おかみより下され候由に付右の御談おはなし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
有難い法話おはなしを聞かせていただきたいものじゃと申しまするので。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)