“おとっさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
父様22.7%
父上13.6%
阿爺9.1%
阿父9.1%
親父9.1%
親仁様4.5%
父親4.5%
義父4.5%
乃舅4.5%
大人4.5%
船長4.5%
親父様4.5%
阿舅4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おいら父様おとっさんはなし、母様おっかさんくなったし、一人ぼッちで心細かったっけが、こんな時にゃあさっぱりだ、なさけなくも何ともねえが、てめえは可哀そうだな。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
失敬なことをいう、盲人めくらがどうした、ものを見るのが私の役か、いざといって船出をする時、船を動かすのは父上おとっさんの役、いかりを抜くのは慶造貴様の職だ。みんなに食事をさせるのはお兼じゃあないか。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
急報に接して飛んで往った次郎さんの阿爺おとっさんも、に合わなかったそうである。夜にかけて釣台つりだいにのせて連れて来て、組合中くみあいじゅう都合つごう今日きょう葬式そうしきをすると云うのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
阿父おとっさん書家しょか樵石しょうせき先生だけに、土肥君も子供の時から手跡しゅせき見事に、よく学校の先生にめられるのと、阿父が使いふるしの払子ほっすの毛先をはさみ切った様な大文字筆を持って居たのを
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「あの親父おとっさんの拝領ものか。ハハハハ。時に糸公不思議な事があるがね」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と云った親仁様おとっさんの友だちが、やがて十年ほど前に、この土地へ来なすった時も、旅籠はたごでとった按摩が、やっぱりさ、ここ十年前までは、うら枯の秋の末から
「図々しいじゃあないの、(狐、さあ、夥間なかまづきあいに一つ酌をしてくれ。本来は、ここのこの塚は、白い幽霊の出る処だ。)親仁様おとっさん、まだ驚かすつもりでいるのかしら。」
それがというと、坊やも乳児ちのみの時から父親おとっさんにゃあちっとも馴染なじまないで、少しものごころが着いて来ると、顔を見ちゃ泣出してね。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
実は私の父親おとっさんは、中年から少し気が違ったようになって、とうとうそれでおなくなりなすったがね、親のことをいうようだけれど、母様おっかさんは少し了簡違りょうけんちがいをして、父親おとっさんが病気のあいだに
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
叔父さんが僕のおとっさんになった、僕はその後何度いくどもおともをして猟に行ったが、岩烏を見つけるとソッと石を拾って追ってくれた、義父おとっさんが見ると気嫌きげんを悪くするから。
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
人のいい優しい、そして勇気のある剛胆な、義理の堅い情け深い、そして気の毒な義父おとっさんくなってから十三年忌に今年が当たる、って紀念のために少年こどもの時の鹿狩りの物語はなしをしました。
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
君の家は江戸ではないか、大人おとっさんは開業医と開いたが、君の家に食客しょっかくに置てれる事は出来まいか。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
……おまけに後で船長おとっさん告訴いいつけてやるから……とか何とかかしやがったんでイヨイヨ助けておけないと思って、首ッ玉をギューッと……まったくなんで……ヘエ……
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そのお宅番が諏訪部三十郎様にお前の親父様おとっさんの深見深左衞門様だ、すると梶井主膳と云う竜泉寺前の売卜者うらないしゃがねえ、諏訪部様が病気で退いて居て、親父様が一人で宅番して居るを附込んで
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「なあに——今日は実に愉快だったね、浪さん。阿舅おとっさんのお話がおもしろいものだから、きらいな酒までつい過ごしてしまった。はははは、本当に浪さんはいいおとっさんをもっているね、浪さん」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)