“うまや”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウマヤ
語句割合
75.6%
厩舎7.0%
7.0%
2.7%
馬舎2.3%
2.3%
馬屋0.8%
馬厩0.8%
0.8%
廏屋0.4%
馬院0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雑木山のすそや、柿の樹の傍やうまやの横手や、藪の下や、桐畑きりばたけや片隅にぽつかり大きな百合ゆりあふひを咲かせた農家の庭の前などを通つて。
一、厩舎うまやよりの情報は、船頭の天気予報の如し。関係せる馬についての予報は精しけれども、全体の予報について甚だ到らざるものあり。
我が馬券哲学 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
手本てほんもとにして生意氣なまいきにも實物じつぶつ寫生しやせいこゝろみ、さいは自分じぶんたくから一丁ばかりはなれた桑園くはゞたけなか借馬屋しやくばやがあるので、幾度いくたびとなく其處そこうまやかよつた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
その中には母屋だの隠居所だの、うまやだの下男たちの小屋だのが建っていたし、広い柿畑さえ取入れてあって、その柿畑のうしろはそのまま段登りに、深い松林で山へと続いていた。
春いくたび (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ここの家にもあるが、何処の旅籠屋にも、馬舎うまやが付きものになっていて人間の宿屋というより、馬の宿屋といったほうが近かった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
定基は図らずも三河の赤坂のおさの許の力寿という美しい女に出会った。長というのはうまやの長で、駅館をつかさどるものが即ち長である。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
おにぼうさんは、そのうまにくつわをかませてつなをつけて、馬屋うまやいていきました。
人馬 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
英語で蜻蜓とんぼ竜蠅りょうばえ(ドラゴン・フライ)と呼び、地方によりこの虫馬をすと信じてホールス・スチンガール(馬を螫すもの)と唱う。そは虻や蠅をいに馬厩うまやに近づくを見てあやまり言うのだろう。
れてうまや
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
廏屋うまや馬丁べっとうに申しつけて、『瞬』を厳重に柱に縛り付けて動かぬようにして、その上に番人を二人までもつけておきました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
と、官邸の馬院うまやにいる馬丁や小者らの口から街の耳へも、真相が伝わっていった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)