“うす”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウス
語句割合
薄44.3%
臼24.1%
淡22.4%
稀1.2%
微1.2%
羅1.2%
有珠1.0%
碓1.0%
舂1.0%
薄茶0.7%
失0.7%
磨0.5%
稀薄0.5%
菲0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土井もそれに同意を表したくらゐ、彼女は薄(うす)ぼんやりしてゐた。しかし漸と這ひ/\のできる子供は、甥の幼時に似て可愛ゆかつた。
閾 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
屋根からごろごろ臼(うす)のお見舞い、かの猿蟹合戦、猿への刑罰そのままの八方ふさがり、息もたえだえ、魔窟の一室にころがり込んだ。
懶惰の歌留多 (新字新仮名) / 太宰治(著)
それでも無上の幸福感に酔った二人には、瞬(またた)くと思う間に陽が淡(うす)れて来た。いつか藍暗い夕闇の中に二人は取残されていたのであった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
露西亜の官民の断えざる衝突に対して当該政治家の手腕器度を称揚する事はあっても革命党に対してはトンと同感が稀(うす)く
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
白木の軒下に微(うす)汚い僧侶が首を吊っていた。米は一目見るなり立ちすくんだ。それは前日戸外へ放り出した叔父であった。
寄席の没落 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その上にあんな羅(うす)ものをつけたゞけで外出してゐるのか、彼女等は独りになると何といふ不思議な不行儀に成り変ることか……などゝいふことが、全篇を通じて驚嘆の調子をもつて
風媒結婚 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
御維新の少し前頃(まへごろ)、北海道有珠(うす)のアイヌ部落(コタン)にキクッタとチャラピタといふ二人の少年がゐました。キクッタは十七で、チャラピタは一つ下の十六でした。
熊捕り競争 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
サギを箒(ほうき)を持つ役とし、カワセミを御料理人とし、スズメを碓(うす)を舂(つ)く女とし、キジを泣く役の女として、かように定めて八日八夜というもの遊んでさわぎました。
日が舂(うす)つく。山の端かけて空があからむ。その紅もうすく、よどんでしまう。風が私の頬をなぶる。
雪の武石峠 (新字新仮名) / 別所梅之助(著)
まア/\おいとしいことでございます……時に一寸(ちよつと)お薄茶(うす)を上(あ)げやう鉄瓶点(てつびんだ)てゞ……コレ/\其棗(そのなつめ)で宜(い)い、出(で)て居(ゐ)るんで宜(い)いから持(も)つてお出(い)で……一服(ぷく)鉄瓶点(てつびんだ)てゞ上(あ)げませう
為(な)す事もあらねば、貫一は疾(と)く臥内(ふしど)に入りけるが、僅(わづか)に眊(まどろ)むと為れば直(ぢき)に、寤(さ)めて、そのままに睡(ねむり)は失(うす)るとともに、様々の事思ひゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
或は碓(うすつ)き、或は磨(うす)ひく
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
氏の全身に残っている生命(いのち)は一努力毎(ごと)に弱くなり、一喘(あえ)ぎ毎(ごと)に稀薄(うす)くなって行った。恰(あたか)も室内に籠っている煙がいつの間にか消え失せてしまうように、殆んどあるかないか判らぬ位になってしまった。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
飮食を菲(うす)くし音樂を廢するのは、死せる親を思慕して哀惜に堪へざるが故に、飮食を取る氣も起らず、音樂を聽く氣も起らぬといふ、人情に起源した禮制に外ならぬと思ふ(11)。