“うっす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
97.7%
2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その晩から天気は激変して吹雪ふぶきになった。翌朝あくるあさ仁右衛門が眼をさますと、吹き込んだ雪が足から腰にかけてうっすら積っていた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
日の光はちょうど二人の胸あたりから下の方に当っているが、日ざしに近くいるせいだか二人とも顔がうっすりと紅くなって、ことに源三は美しく見える。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
が、折からうっすりと、入江の出岬でさきから覗いて来る上汐あげしおに勇気づいて、土地で一番景色のいい、名所の丘だと云うのを、女中に教わって、三人で出掛けました。もう土橋の下まで汐が来ました。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)