“うかゞ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
48.6%
24.0%
20.5%
2.7%
2.1%
拝聴0.7%
0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まなこはなたず睥睨へいげいしてる、猛狒ゴリラ益々ます/\たけ此方こなたうかゞつてる、この九死一生きうしいつしやうわか不意ふいに、じつ不意ふいに、何處どこともなく一發いつぱつ銃聲じうせい
遥か上の方で難かしい顔をしてるらしいのが仰向くとやつとうかゞはれます。奥さんが怪物の大きなお腹に向つて言ひました。
怪物と飯を食ふ話 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)
いえうぢやないのです。』ミハイル、アウエリヤヌヰチはさら云直いひなほす。『の、きみ財産ざいさん總計そうけい何位どのくらゐふのをうかゞうのさ。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
何を訊いてもハキハキとは物を言はず、赤いたもとをいぢつて、上眼遣ひに平次の顏色をうかゞつて居ります。
之によりて朝議をうかゞふの間、しばらく坂東の諸国を虜掠りよりやくし了んぬ。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
『先生の御演説ですか。』と文平が打球板ラッケットを膝の上に載せて、『いや、非常に面白く拝聴うかゞひました。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
『御世辞でも何でも無いんですが、今迄私が拝聴うかゞつたうちでは、づ第一等の出来でしたらう。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
進んでうかゞふもの襲うて掠むるもの汝等の地にわしり、また軍軍と武を競ひ、兵兵と技を爭ふを見き 七—九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
わづかうかゞひ得たり、この芙蓉の根部より匐枝ふくしを出だしたる如き、宝永山の、鮮やかに黒紫色に凝固せるを、西へと落ちたる冷魂の、さびにおぼろなる弧線を引いて
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)