“いちばい”の漢字の書き方と例文
語句割合
一倍100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかこのは、無論むろん空腹くうふくまゝれて、ゆめも、始終しじう食物しよくもつことゆめみるといふ次第しだい翌日よくじつになるとくるしさはまた一倍いちばい少年せうねん二人ふたりいろあをざめて、かほ見合みあはしてるばかり
これはまた格別かくべつにぎはひ、郡司大尉ぐんじたいゐ壮行さうかうをまのあたり見て、子やまごかたりて教草をしへぐさにせんと、送別さうべつほか遊人いうじんも多くして、かへさはつゑこゝきしもすくなからで、また一倍いちばいにぎはひはありしならん
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
なにも、油堀あぶらぼりだつて、そこにづらりとならんだくらが——なかには破壁やれかべくさえたのもまじつて——油藏あぶらぐらともかぎるまいが、めう油壺あぶらつぼ油瓶あぶらがめでもんであるやうで、一倍いちばい陰氣いんき
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)