“一倍”の読み方と例文
読み方割合
いちばい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三日目みつかめ午過ひるすぎ、やれかゆろの、おかう/\をこまかくはやせの、と病人びやうにんが、何故なぜ一倍いちばい氣分きぶんわるいと、午飯おひるべないから、打棄うつちやつてはかれない。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まアまアなにしろみなしに雪がつては為方しかたがない、此家檐下のきした拝借はいしやくしようか……エーう日がれたからな、一倍いちばい北風きたかぜが身にむやうだ、ばうは寒くはないか。
其頃そのころ着手きての無いインパネスのもう一倍いちばいそでみじかいのをて雑誌を持つてまわる、わたしまたむらさきヅボンといはれて、柳原やなぎはら仕入しいれ染返そめかへしこんヘルだから、日常ひなたに出ると紫色むらさきいろに見えるやつ穿いて
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)