“午過”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひるす50.8%
ひるすぎ49.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
品川へ着いたのはもう午過ひるすぎ、平次はいきなり町内の外科へ飛込み、無理に頼み込んで、見世物小屋まで医者と一緒に行きました。
ある時は、朝早くから訪れて午過ひるすぎまで目ざめぬ人を、雪の降る日の玄関わきの小座敷につくねんと、火桶ひおけもなくまちあかしていたこともあった。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
それから二三日は、代助も門野かどのも平岡の消息をかずにごした。四日目よつかめ午過ひるすぎに代助は麻布あざぶのあるいへへ園遊会に呼ばれてつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
これと毫厘がり寸法の違はぬ女が、昨日の午過ひるすぎ、伯母の家の門に来て、『おだんのまうす、おだんのまうす。』と呼んだのであつた。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)