フイ)” の例文
前世のごうのようなんだから致し方はありません、柱一本立直らないで、それだけの身上しんしょうがまるでフイ。気ばかりあせっていなさるうちに旦那が大病、その御遺言でさ、夏に我儘をさせ過ぎた。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)