鼻神経びしんけい)” の例文
ひるを過ぎたが、濃い透明の空は、硝子ガラスで張り詰めたようだ、黄色の日光が、黄花石楠花を蒸して、甘酸ッぱいような、鼻神経びしんけいをそそるような匂いとも色ともつかないのが、眼から鼻へと抜ける
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)