“黒霧”の読み方と例文
読み方割合
こくむ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百里をつつむ黒霧こくむの奥にぼんやりと冬の日が写る。ほふれる犬の生血いきちにて染め抜いたようである。兄は「今日きょうもまたこうして暮れるのか」と弟をかえりみる。弟はただ「寒い」と答える。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)