鳥井純一とりいじゅんいち)” の例文
もうちゃんと、婿君むこぎみも極まっていた。布引銀行の社員で、眉目秀麗びもくしゅうれい才智縦横さいちじゅうおうの好青年、鳥井純一とりいじゅんいちというのが頭取のお眼鏡にかない、相互の耳にも入れて、もう吉日を選ぶばかりになっていた。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)