高唐州こうとうしゅう)” の例文
生れは、高唐州こうとうしゅうというがもとより前身不詳の無宿者で、よく捕まって薊州けいしゅうの牢屋へ入って来るが、すぐにまた牢から出て行く。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、怖らくは、開封かいほう東京とうけいでも一門の持て余すところとなり、軍司令官兼民政奉行となって、この高唐州こうとうしゅうへ地方くだりしてきたものではなかろうか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ねえ大人たいじん。大人が高唐州こうとうしゅうへお旅立ちなら、あっしだって、いや、あっしもすぐ身支度にかからなくっちゃなりません。ご出発は今日中ですか。それとも明朝で?」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)