かぐは)” の例文
突き刺して鼻にあてゝ嗅げば、えも云はずかぐはしき黒方の香にてあり、すべて心も及ばず、これは世の人にあらぬなりけりと思ひて、これを
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)