風露ふうろ)” の例文
われ等は詩を語り、人生を論じ、運命を言ひて、靜かに木曾川の橋上に立てば、滿天の風露ふうろ冷かに衣をかすめ、溪流に碎くる月の光の美しきは殆どたとふるに言葉を知らず。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
夜更けて風露ふうろ涼しきこと如許いくばく
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)