風切かざき)” の例文
その背部の蓑毛みのげを胸の方の房々の羽毛が逆に下から逆まきにかぶせているのは、ウソの身体の中で、一番颯爽さっそうとしているところだ。胸の羽毛はおさめた翼の風切かざきりの上へまでぱらぱらとかぶさる。
木彫ウソを作った時 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)