頽廃くずれ)” の例文
旧字:頽廢
越前の戦争のころには、竜興はもう身体の自由がきかなくなり、輿に乗って采配を振っていたが、顔の頽廃くずれを頭巾で包みかね、昼も夜も獅子の面甲をあてていたということである。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)