頭飾カザシ)” の例文
時々、首を擡げて見やると、壱州イシユウらしい海神ワタツミ頭飾カザシの島が、段々寄生貝ガウナになり、鵜の鳥になりして、やつと其国らしい姿に整うて来た。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山の蔓草や羊歯の葉の山縵ヤマカヅラや、「あしびきの山の木梢コヌレ」から取つたといふ寄生木ホヨ頭飾カザシや、山の立ち木の皮を剥いで削り掛けた造り花などであつた。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)