吾人われらかつて陶淵明幽居を写すの詩を読み、此間有真意、欲弁已忘言といふに至つて其自然と己とを合して自他を忘却し、非自覚的アンコンシァスネスに自然を楽しむの妙を言顕いひあらはせしに敬服したりき。
凡神的唯心的傾向に就て (新字旧仮名) / 山路愛山(著)