青雲あおぐも)” の例文
まず青雲あおぐもを望み見るこころと、学窓への愛がその衷になければならぬ。近時ジャーナリストの喧声はややもすれば学園を軽んじるかに見える。
学生と生活:――恋愛―― (新字新仮名) / 倉田百三(著)
まるで一ひらのの葉のように、見る見る黒犬は空へ舞い上って、青雲あおぐもの向うにかくれている、遠い生駒山の峰の方へ、真一文字に飛び始めました。
犬と笛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)