雲霧茶屋くもきりぢゃや)” の例文
大坂のいたちを誘って、大晦日おおみそかの晩、約束の間の山へつき、そこの雲霧茶屋くもきりぢゃやで待っていると、やがて、第二着が、駿府の羅宇屋煙管らうやきせるの五郎八、次にやって来たのが、浜松のお仮面めん屋のせがれ丹三郎。
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)