隠棲者いんせいしゃ)” の例文
その異相、俗に杓子面しゃくしづらというしゃくれ顔の低い鼻から唇のへんに、何ものとの妥協も知らぬ隠棲者いんせいしゃ独得な孤高のほこりと皮肉にみちた小皺こじわをたたえて、うそぶきすましているのである。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)