陳宝祠ちんほうし)” の例文
其処には荒廃したやしろが夕闇の底に見えていた。桟道かけはしに見覚えのある陳宝祠ちんほうしであった。杜陽はびっくりして侍女の方を見た。侍女は二羽のきじとなって鳴きながら壑の方へ飛んで往った。
陳宝祠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)