関八州かんはっしゅう)” の例文
旧字:關八州
関八州かんはっしゅうが急に狭くなったような気がして帰って来たが、東京駅から駒込までの馴れた道筋はその割に存外遠いような気もした。
箱根熱海バス紀行 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
今日は五月の五日、御岳山上へ関八州かんはっしゅうの武術者が集まって奉納試合を為すべき日であります。
「いやないとはいわぬ。ただ新田だけの軍功ではないと話していたのだ。もし若御料の御旗が加わっていなければ、関八州かんはっしゅうから東北の武者までが、かほどまでには馳せ集まるまい——といったのが、どうして悪い」