じゆん)” の例文
「十五日。(じゆん十月。)晴。日暮雨。殿様昨夜鞆津ともつへ御著船被遊、今九時御帰藩被遊候に付、平服に而御祝儀出勤。」阿部正桓まさたけの帰藩である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
中のじゆん二月を隔てて、三月二十八日に凹巷が伊勢から来た。凹巷は「命駕我欲西、好侶況相追、君亦出都門、望々幾翹跂」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此年壬辰じゆん十一月二十五日に頼山陽の未亡人里恵が広江秋水夫妻に寄せた書の中より、わたくしは尚しもの事を見出す。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)