閉口頓首へいこうとんしゅ)” の例文
納戸なんど坊主が、閉口頓首へいこうとんしゅして、御寝ぎょしんの間のお雨戸をソロソロ繰りはじめる、そのとたんを見すまし、つまり、お坊主の手が雨戸にかかるか掛からないかに、おそば小姓がお眼覚めを申し上げるのです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)