長州侯ちょうしゅうこう)” の例文
前の年、文久ぶんきゅう二年の夏から秋へかけては、彼もまだ病床についていて、江戸から京都へ向けて木曾路きそじを通過した長州侯ちょうしゅうこうをこの宿場に迎えることもできなかったころだ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)