鑄掛いかけ)” の例文
新字:鋳掛
狸穴まみあなに落合つて暮すうち、福島と岩根は折合をつけた。藤助といふ鑄掛いかけの心得のある下男にタガネを拵へさせ、未刻印小判にタガネを入れて、三千兩を
「あつしの外に同じ路地内に住んでゐる鑄掛いかけ屋の幸吉と——親分も知つて居るでせう三十二三の、少し耳の遠い、——それから隣り町の植木屋の職人で有太郎といふ若いの」
「こちらがお隣りの鑄掛いかけ屋の幸吉さんぢや、——錢形の親分を御存じかな」
實は——鑄掛いかけ屋の幸吉さんのつんぼといふのは嘘で、あの耳が、大して遠くないといふことを申上げようと思つたんです、——現にあの人の耳には何時でも綿を詰めてわざと聽えないやうにしてあります。
「近所の鑄掛いかけ屋に、寸法書通りのものを作らせたのだよ」