鉢巻廂はちまきびさし)” の例文
主税は振り向いて、鉢巻廂はちまきびさし眉深まぶかな陰から、くるっとした眼で微笑した。そしてきっと、槍を横にかまえながら、さすがに若い血が武者ぶるいを止め得ないように、よい敵もがなと、眼をくばっていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)