郊墟こうきょ)” の例文
天保十一年の夏も過ぎて秋は早く郊墟こうきょに入り、上野の鐘声清夜のまくらに徹する頃となるや、枕山はにわか筑波つくば登山を思立って雨中に江戸を発した。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)