遠離茫々えんりぼうぼう)” の例文
しかるに今は冬の最中もなか、草木山川白皚々はくがいがい、見渡す限り雪であった。自然はことごとく色を変えた。しかし再び夏が来れば、また緑は萌え出よう。だが甚三は帰って来ない。遠離茫々えんりぼうぼう幾千載。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)