追跡者ついせきしゃ)” の例文
川岸まできた追跡者ついせきしゃは、たしかに命中したから、水のなかにしずんだのだろうと語りながら去ってしまった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ぼくはそれから十四時間ほど、ふたりの追跡者ついせきしゃの手をのがれるために走りつづけた、こんなに走ったのは生まれてきょうがはじめてだ、おそらく五十キロは走ったと思う。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
いま一つぼくの逃走とうそう妨害ぼうがいしたのは電光だ、夜になれば逃走は安全だと思っていたのに、電光はやみを破ってぼくのすがたを照らし、追跡者ついせきしゃに発砲の機会をあたえたのだ。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)