追分節おいわけぶし)” の例文
遠くの方から、村の青年が吹き鳴しているのでしょう、下手な追分節おいわけぶし尺八しゃくはちが、それでも何とやら物悲しく、風の音にまじって聞えて来ます。
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
普通のわれわれの音楽で使われる音程の数は有限な少数であるのに、実際これからあらゆる旋律、たとえば追分節おいわけぶしも生まれればチゴイネルワイゼンも生まれる。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)