“軍楽隊（ファンファル）” の例文

とぼけた竜舌蘭（アロエース）の花が、今を盛りと咲き乱れるキャンヌの公園では、はや朝から陽気な軍楽隊（ファンファル）、エドゥアール七世の銅像の前を、テニス服を着て足早やに行くのは隣りの別荘の英吉利（イギリス）娘。

ノンシャラン道中記：03 謝肉祭の支那服　――地中海避寒地の巻―― (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)

定刻となれば、砂場の穹門（アルク）から陽気な軍楽隊（ファンファル）を先に立て、しゅくしゅくと繰り出して来たのが、金糸銀糸で刺繍（ししゅう）した上衣に鍔広帽子（つばびろぼうし）をかぶった仕止師（マタドール）、続いて銛打師（バンデリエロ）、やせ馬にまたがった槍騎士（ピカドール）。

ノンシャラン道中記：06 乱視の奈翁　――アルル牛角力の巻―― (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)

“軍楽隊”の意味

《名詞》
軍楽隊（ぐんがくたい）

軍楽の演奏を目的として編成される部隊。軍隊に所属する楽隊。
(出典:Wiktionary)

“軍楽隊”の解説

軍楽隊（ぐんがくたい） とは、軍隊に属する音楽隊。
吹奏楽団の形態の一つであり、主に国内外の要人の御前や国家の行事、軍隊の式典等で演奏活動を行う音楽集団である。
吹奏楽の直接的なルーツを持つ。
(出典:Wikipedia)

軍	常用漢字 小４ 部首:⾞ 9画
楽	常用漢字 小２ 部首:⽊ 13画
隊	常用漢字 小４ 部首:⾩ 12画