身狹乳母ムサノチオモ)” の例文
新字:身狭乳母
何から何まで縛りつけるやうな、身狹乳母ムサノチオモに對する反感も、此ものまねで幾分、いり合せがつく樣な氣がするのであらう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
何から何まで縛りつけるやうな、身狹乳母ムサノチオモに對する反感も、此ものまねで幾分、いり合せがつく樣な氣がするのであらう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
だが、身狹乳母ムサノチオモの計ひで、長老オトナは澁々、夜道を、奈良へ向つて急いだ。あくる日、繪具ヱノグの屆けられた時、姫の聲ははなやいで、興奮ハヤりかに響いた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
郎女の聲・詞を聞かぬ日はない身狹乳母ムサノチオモではあつた。だがつひしか此ほどに、頭の髓まで沁み入るやうな、さえ/″\とした語を聞いたことのない、乳母チオモだつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
郎女の聲・詞を聞かぬ日はない身狹乳母ムサノチオモではあつた。だがつひしか此ほどに、頭の髓まで沁み入るやうな、さえ/″\とした語を聞いたことのない、乳母チオモだつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
内に居る、身狹乳母ムサノチオモ桃花鳥野乳母ツキヌノマヽ波田坂上ハタノサカノヘノ刀自、皆故知らぬ喜びの不安から、歎息し續けてゐた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)