くろぶし)” の例文
一つ、二つと勘定すると三つ目で、水はくろぶしまで落ちた。それで平らに続いている。意外に早く高い所へ出たんで、非常にうれしかった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その上本当の水、しかも坑と同じ色の水に濡れるんだから、心持の悪い所が、倍悪くなる。その上水はくろぶしからだんだんり上がって来る。今では腰までかっている。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)