赤錆色あかさびいろ)” の例文
赤錆色あかさびいろの、少しも暖かさの感じられないうすら陽は、林になっているくぬぎの木の幹を、片明りに染め、枯れたすすきのくさむらの、ほほけてしまった穂を、鮮やかに白く浮き立たせていた。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)