“あかさびいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
赤錆色50.0%
赤鏽色50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤錆色あかさびいろの、少しも暖かさの感じられないうすら陽は、林になっているくぬぎの木の幹を、片明りに染め、枯れたすすきのくさむらの、ほほけてしまった穂を、鮮やかに白く浮き立たせていた。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)
それがすむまでわれわれの車は待たなければならないので車から下りて煙草を吸いつけながらその辺に転がっている岩塊を検査した。安山岩かと思われる火山岩塊の表面が赤鏽色あかさびいろに風化したのが多い。
雨の上高地 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)