赤毛氈あかまうせん)” の例文
音のせぬやうに襖を開けて入ると、子供の時分から見馴れてゐた赤毛氈あかまうせんを掛けた机が以前の通りに壁際に据ゑられてあつた。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
梅鉢屋の女將おかみ赤毛氈あかまうせんを敷いた店頭みせさきに立つて、「御門内はお腰の物がりまへん。……やすんでおいでやす。……お腰の物を預けておいでやす。」
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)