谷間川たにあいがわ)” の例文
まず大山街道へ出て、玉川の渡船わたし、東海道へ出ようと兵庫はいう。お通の塗笠には、もう夜の露が濡れめていた。草深い谷間川たにあいがわに沿って歩くと、やがてかなり道幅のひろい坂へかかった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)