誦経者ずきょうしゃ)” の例文
たとえば扉の帳をとざす、その時、誦経者ずきょうしゃの手に従うて、像の丈の隠るるに連れて、魚の背に膝が着くというのである。が、小山夏吉の目にも、同じ場合にその気勢けはいを感じた。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)