海山越えてこの土地ばかりへも二度の引眉毛ひきまゆげまたかと言わるる大吉の目に入りおふさぎでござりまするのとやにわに打ちこまれて俊雄は縮み上り誠恐誠惶せいきょうせいこうことばなきを同伴つれの男が助け上げ今日た芝居ばなし
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)