西蔵犬チベットけん)” の例文
大佐の部屋から引下って来た孫軍曹は、中庭の隅で吠え立てた、獰猛どうもう西蔵犬チベットけんを射殺しかねないほど興奮していた。犬はつないであったのだが、彼は滅茶滅茶に拳銃ピストルでもぶッ放したい気持だった。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)